エルメスのスカーフを染めてみた(前編)
バブル終了の鐘の音を聞きながら学生時代を過ごした私。ブランド物には距離を置いている置かざるを得ない私でも、タンスの中に1枚だけあります、エルメスのスカーフが。
「今年はスカーフが流行!」
という文字を見るたび、引っ張り出してきては首に巻き付けてみるものの、使いこなせない。似合わない。
「カバンの持ち手」とか「頭」とか、「首以外に巻く」のはどうだろう?と思ったけれど・・・「頭」に至っては試してみることすらはばかられます。
この、鮮やかすぎる色遣いがね・・・それがこのスカーフの真骨頂なんでしょうけど、どうやって折りたたんでも、輝くような水色とピンクとオレンジが一緒に出てくるので、お手上げ。どの色も似合わないなとひとりごちては再びタンスにしまい込む。これを繰り返して、四半世紀が過ぎました。
そんなある日。
エルメス祇園で「スカーフ後染め無料サービス」というステキなイベントがあることを、こちらの記事で知る。
私だけのディップダイ@エルメス祇園店 | フリーエディター有田麻奈美 「日々丸かじり」 | mi-mollet(ミモレ) | 講談社
染めなおし後の画像は、色が全体に落ち着いていい感じ。これなら活用できるかも???とふと思う。しかし、京都か、遠いなぁと思っているうちに後染めしてくれる期間はあっという間に終了。
それなら自分で染めたらどうだろうと思いつく。何で染める・・・?と考えたときに頭に浮かんだのがコーヒー。
勢いで大量のコーヒーを沸かしてみたが、さすがに「エルメスのスカーフ」を、黒々とした液体に沈めるときはかなり躊躇した。が、「このままでも、どうせ使いこなせないんだから持ってないのと同じだ」とそこは勇気を振り絞る。
さてその結果は・・・後編でどうぞ。
切符を買ったら日付をチェック
JRのみどりの窓口で、翌々日に使う新幹線の切符を買った。
往復の乗車券と特急券、2名分で計8枚手元に来るはずが、あれ?なんか数が足りない、6枚しかないよ?示された合計金額もえらく安い。
「かえりの切符が1名分しか発券されてない」ことに、私と窓口の係員さんと私がほぼ同時に気づき、慌ててかえりの1名分を改めてお会計して終了。6枚プラス2枚の切符を手にして窓口を後にした。
翌々日、新幹線で帰ろうとした時のこと。同行者が改札で通せんぼをくらっている。
駅員さんから「特急券の有効期限が切れてますね」と言われてびっくり。窓口で、追加で別会計した特急券の利用日が、購入日当日になっている。
「頼んだ切符が1名分足りない!」という非常事態の収拾に追われて、窓口の係員さんも私も、追加で発行した切符の利用日を確認することを忘れていたのだ。
正しい日付の切符を見せつつ、「この切符と一緒に買いました!発券時の入力ミスです」と説明し、有効期限を変更してもらうことができたので問題はなかったが・・・。
「間違ってるわけないよね」っていうところで念のためチェックしておくっていうのは、やっぱり大事だなー、と思うセンター試験の日曜の午後。
毛布は布団の上か下か
これまで私は、上から順に
毛布→羽毛布団→自分→敷布団
のセットをかたくなに守っていた。
毛布が重しになって、羽毛布団がずれないこの順序が最良と思っていたのです。
ところがある日、たまたま
羽毛布団→毛布→自分→敷布団
の順になっていて、
「この順番じゃないんだけどなー」と思いながらも、
入れ替えるのも手間なのでそのまま寝てみました。
結果、「毛布が下」派にあっさり転向しました。
明らかにあったかいのです!
羽毛布団はどうしても体と布団の間に隙間ができる。
しかし、毛布はぴったりフィット。
もこもこの毛布に常に触れていられるのも、確実に暖かさ倍増。
今、「毛布が一番上」派のみなさん、
ぜひ一度毛布の位置を変えてみてください!!!
と私は言いたい。
感情で買い物をする
通勤途中で、おにぎりをたまに買う。買う場所はコンビニではなく、駅構内に午前中だけブースを出しているおにぎり屋さん。
駅に入ってから改札に向かうまでの最短距離上にあって便利だなと思ったのが、その店を選んだそもそもの理由(20秒迂回すればコンビニにも寄れるが、その20秒が惜しいのが朝というものである)。
おにぎり屋のマダムは、おにぎりを袋に入れながら、イギリス人のように必ず天気の話をする。
「やっと涼しくなったね」
「ゆうべは雨がすごかったね」
それを受けて、
「ほんとに過ごしやすくなりました」
「土砂降りでしたね」
などと返していると10秒くらいたってしまい、時短のために選択した店のはずが、それほど時短になってない・・・という気がしないでもない。
ただ、最後は必ず「いってらっしゃい!がんばってね」と言ってくれるのが、実はひそかに嬉しい。
こういうのを「感情で買い物をするタイプ」というのでしょうね。
「朝10分でできるお弁当」
自問する。
この手のタイトルの本を何冊買っただろう。
そして、10分でお弁当が完成したことが
一度もないのはなんでだろう。
「10分で」と言っても、
前の晩のおかずを詰めて10分、
ではないのがこの手の本のすごいところ。
「鶏の照り焼き、卵焼き、ニンジンの胡麻和え、きゅうりとわかめの酢の物。
レンジとコンロをフル活用すれば、10分で4品できます」という神業のような内容。
へ?イチから4品を?
鶏と卵とニンジンときゅうりとわかめを冷蔵庫から出して、
卵以外を適切な大きさに切って、
それぞれの調味料を所定の場所から出して、
調理用具を準備して・・・
と、考えるだけで10分など過ぎてしまうではないか。
しかも、私が苦手とする詰め方も美しい。
こんな風に詰めろと言われたら、詰めるだけで間違いなく30分は必要だ。
今まで見落としていたが、タイトルをじっくり見てみると、
「下ごしらえしてあれば」
という文章がうすーくカッコ書きになってるんではないだろうか。と訝ってしまう。
材料はきれいに切り分けられ、
調味料はすべてきっちり計量されて小皿にスタンバイ。
もちろん、一つの小皿にまとめたりなんかしない、
塩は塩、しょうゆはしょうゆ、酒は酒、みりんはみりん。
調味料の数だけ小皿をふんだんに利用。
たとえ皿一枚でも、箸1本でも、
なんとかして洗い物を減らそうと血のにじむような努力をしている私からすると、贅沢の極みである。
あぁ、こんな環境でお弁当を作ってみたい・・・。
買い物に行ってきます
「さーて、これから買い物♪夕飯、何にしようかな( ^^) 」
「梅雨の晴れ間!今のうちにワンコとおさんぽ、行ってきまーす」
「寝過ごしちゃった・・・。慌てて準備中」
こういう「つぶやき」を人に知らしめるツールが、私はどうも苦手。
なんとなく、むずがゆいのである。
という、苦手意識がある一方、
これは「日々を楽しく生きる知恵」なのかもしれない、と思ったり。
例えば、今日は朝から雨で、何も予定もなくて、
だらりんだらりんと家の中で何をするでもなく過ごしている今の私の状況も、
「蒸し暑さに耐えながら、家にこもって無為に過ごしている」
と書くと、トホホな感じだけれども、
「雨に濡れる庭の緑を眺めながら、ただ、何もせずに過ごす。久々に時の流れがゆるやか・・・。贅沢☆」
と書けば、一気にステキな週末、である。
なので、
SNSで行動を逐次開示する人々は、
「自分の気分が盛り上がる視点から行動を見つめなおす」
というのが動機なのかもしれない。
と、くどくど考える自分は、
なにやら複雑なヒトだなぁ・・・と改めて感じた日曜日。
あ、雨が上がった。買い物行ってこよ!